こんにちは、地獄のような2月の仕事をいろいろ片付けつつあり、やっと山の世界に戻れそうなYAMAAN!です。兼業っていろいろ大変ですね。
さて、ご存じの方もいらっしゃるかと思うのですが、今週末は東京マラソンです。自宅でマラソン中継をみたりするのもいいのですが、同じく2月25日〜26日に八ヶ岳は赤岳の麓、赤岳鉱泉前のアイスキャンティで「第2回アイスキャンディフェスティバル」が開催されます。
アイスキャンディフェスってなに?と思う方もいらっしゃるかと思われます。だってまだ2回目だし。一昨年ぐらいまではこの時期、アイスキャンディカップというアイスクライミングのコンペが行われていました。海外から選手を招いたりして、それはそれは盛り上がっていたようです。それが諸々の事情から昨年アイスキャンディフェスティバルとして名を変え、誰でもアイスクライミングに挑戦したりできるイベントになりました。
YAMAAN!は昨年たまたま別の取材で赤岳鉱泉を訪れていて「なんか楽しそうだよね」と他人事に思いつつブースなどを巡っていたら、ダックスの方に「道具お貸ししますよ」と言われまんまとクライミングに参加。取材そっちのけで2日間遊び尽くしてきましたとさ。そこで今日は、そんな昨年のアイスキャンディフェスティバルを振り返りつつ、今週末へ思いを馳せたいと思います。
そう、今年もYAMAAN!はアイスキャンディフェスティバルに潜入します!ブースは出せませんが、テント場にYAMAAN!テントが存在するはず!

どうでしょう、この手作り感あふれる感じ。今年もこれなのかな。フェスティバルではあるのですが、アイスキャンディは通常運航で看板の裏では普通にみなさん登っておられます。奥の行列はあとで解説しましょう。

11時、開会式です。この日は鉱泉社長がぎっくり腰のため上がってこられず、3代目の柳沢大樹氏が挨拶してました。今年は社長がくるって話です。

イベントの説明などのあと協賛メーカーの紹介、そしてノースフェースサポートクライマー達によるデモクライミング。おや?壁の上にザックがぶら下がっています。これはいったい…

イベントの傍ら、おしるこや豚汁が振る舞われます。これは非常にありがたい。現地は気温が-10度とかだったりするので、適宜暖まって遊び尽くすわけです。夜にはホットワインが振る舞われてしまいましたよ!

先ほどの看板裏の行列はこれでした。アイスクライミング体験ができてしまいます。ハーネスやアイゼン、アックスにヘルメットはもちろん貸していただけますし、山岳ガイドの方によるしっかりとした確保もされます。ボルダリングはやったことあるけど、アイスは未経験だってひとはもちろん「アイゼン履いたことない」って人も挑戦してました。楽しいですよこれほんとに。
今回もアイスクライミング体験会が開催されます。1日目の13:00〜16:00。せっかくですからチャレンジしてみてはいかがですか?
そういえば、なんか立派な装備ですよね。

「お貸ししますよ」というあま〜いお言葉をかけてくださったのがこちら、ダックスさんです。クライミング用品の販売、輸入代理店をされていて、メジャーなところではクライミングテクノロジーやSimondを取り扱っておられます。このとき、YAMAAN!はなんとSimondのアイスアックス「anaconda CUP」とアイゼン「monoceros speed」の総額11万円ぐらいをほとんど丸1日お借りしてしまいました。ついでと言わんばかりにヘルメットとグローブも(笑

いやー決まってますわ。ヘルメットとアイゼンとアックスはSimond。ハードシェル上はArc'Teryx(hatte inc.の制服)、下はMOUNTAIN EQUIPMET、靴はLa SportivaのNepal EVO GTX、ゲイターはBlackDiamondです。まさに歩くアウトドアセレクトショップ。見かけだけはプロクライマー。

イベントの傍らでは長野県警による遭難救助の実演が行われました。ここでは登攀中に行動不能になった人をどうやって救助するかをテーマに、隊員が実際の訓練を見せてくださいました。写真には遭難者が装着していたロープが写っています。でも遭難者は救助されています。ここではどうやって遭難者のロープを解除し、救助隊のロープに移すかという興味深いデモがされました。今年も長野県警の方がいらっしゃいます。

さて、意気揚々と壁にとりつく岡本。これは1日目の「アイスキャンディお宝見つけタワー」の一幕。難易度に応じてトップアウトできた人には賞品が渡されるという仕組み。さっきのデモクライミングのTOPにあったザックはこの賞品だったってわけですが、あんな難度の高いやつはいける気がしないので、簡単なのを選んでとりついてます。

さくさくっと行くわけですが、フリークライミングのようにはなかなか行かないです。手も足も好きなところにぶっさせばいけるっしょ?って言われるわけだけど、いつすっぽ抜けるかわからないスリリングな状態がずっと続くわけですから、勝手に体力はどんどん削られてゆきます。

あとちょっとー!というかけ声に励まされてじりじり上がってゆきます。あとで聞かされたんですが、僕の登りは「ものすごく落ち着いて、手や足の場所をきちんと確かめて登っている」のだそうで、いや、やってる本人そこまで考えてる場合じゃないのですけどね。

賞品ゲットー!

賞品はガンプラでした。とりあえずZAKU程度のクライマーということなのでしょう。
今回も素敵な賞品がもらえるタイムトライアル型のクライミング大会が1日目の12:00〜16:00で行われます。
1日目は夕方には終了。夜まで時間があるので、テントに戻って記事用の写真をとったりなんやしておりました。夜はアルパインクライマーの方によるスライドショー(厳冬期黒部横断などのすんごい写真がてんこ盛り)、長野県警の方による冬山遭難救助の映像(救助時に撮影された動画そのままでした。遺体にはぼかしがありましたけども)をみたりしました。
さて2日目。「ミニコンペがありますし、も ち ろ ん 参 加 し ま す よ ね ?」と言われて「いや、僕ら明日は硫黄岳までスノーシューでですね…」なんて言い訳してましたが「どうせ稜線風ふいてるし明日曇りらしいからやめとくかー」とサボりメソッドを実行。
そしてコンペに参加することになりました。
アイスクライミングのコンペは「制限時間内に、指示されたルートを上りきる」というルールが多いです。指示されたルートは「この氷のこの部分だけ使ってね」というマークがされており、これをバウンダリーと呼びます。線からはみ出さないように、できるだけ早くトップアウトする。実にシンプルです。
初めての参加者の方のために、この日はルートセッターを務めた尾田さんによるデモクライミングが行われました。

どうでしょう、何となくつかんでいただけました?尾田さんの登りはビックリするほどスームスで無駄のない動きなので「なんか簡単そうだなー」って皆に思わせるのですが、この課題はこの日2番目の難易度のものでした。用意された課題は5本。開始のかけ声とともにおのおの好きな課題に並びます。

ずらーり。結構待たされてしまいましたが、今回は改善されていることでしょう。あ、そういえば僕ら道具をもっていないや。ということでダックスさん!

あ、はいはい、アナコンダね。と快く貸していただけました。anaconda CUPはanacondaシリーズのハンマーやアッズを取り除いて軽量化したモデルで、女性でも得に扱いやすいとのこと。YAMAAN!青山もお気に入りで、フェスティバル後のアイスキャンディでは「simondの貸してください」と指名借りしてたぐらいです。

まず最初の課題。左右に分かれたバウンダリーをうまくまたげるか、がポイントとなります。わからなくなったら確保してくれている方がコッソリアドバイスをくれることも。

青山見事完登。「見かけよりきつい」と降りてきて一言。じゃー僕行きますわ。

日頃の恨みを氷にぶつけるのです。うおりゃー!

足をぐっとあげて、身体を引き寄せる。この動きはアイスならではという感じがしています。ボルダリングなどで同じムーブが出てきたら「アイス的だよね」なんて言うとカッコイイですしもてそうですね。

完投すると紙を渡されます。そこには点数が入っていて、完登ポイントに紙のポイントが加算。誰でも優勝できる可能性があるのですが、見事0点を引き当てました。

勢いに乗って2番目に難しいと評判の課題に!書いてる今も緊張して心臓がばくばくいってます。そんな課題。

ひとまず無事に離陸。右側の細いバウンダリーを登って行きます。オレンジのヘルメットの方が尾田さん。「そうそう、そこに打ち込むんだよ」など、様々なアドバイスをしていただきました。

よし、左側へ。この辺でもう体力は限界。右足を上げようにもバウンダリーに引っかかりそうです。左足の上に持っていきたいけどそれも難しい。

手足をよく見る登り炸裂。左足部はちょっと氷が飛び出しているのです。それがあるのとないのでは大違い。左足に助けられてもう一踏ん張り。

完登!腕パンッパンですわー
いやー頑張った。ちょっと他の遊びしようよ。

青山は「ビーコン使ったことないからいってくる」とマムートさんのビーコン宝探しに参加。「慣れてる人は速攻で見つけてた」ということで、素早く見つけられるマムートのビーコンでも訓練は必要なようです。
そういえばこのとき、岡本の姿が見えなくなったのですが…まさか…

いやまさか、そんな事は…

めっちゃ滑ってる!そしてこけている!よく見たらスコップ持ち込んでる!
なんとなくソリ滑りしてみたら、コース形成に納得がいかなくて勝手に造成を始めていました。

「みんな登ってるよー」のかけ声もむなしく「いや、ここのジャンプスポットの着地点の雪質が柔らかくて必要以上にスピードがオチる。着地後スムーズに先に進むためにはこの部分の雪をもう少し固める必要があるのでは?」となんか勝手にやってます。完成したコースを試走してみると…

ほら、うまくいった!安全のためアイゼンは必ず外しましょうね。
ソリコーナーは今年もバージョンアップして皆様をお待ちしているとのこと。期待大ですよ!

そして閉会式。協賛各社から豪華な(本当に豪華な。いやまじで豪華な。悲鳴が上がってたぐらいに豪華な)賞品をかけてジャンケンバトルします。今回残念ながら負けてしまいましたが、運のいい人はロープやSimondのanaconda CUPなどをもらっていました。ホントですよ。今年も期待しちゃっていいんじゃないですか?
ということで長くお伝えしてきたアイスキャンディフェスティバル。詳しい概要は赤岳鉱泉のサイトを参考にしていただけるといいのですが、参考までにスケジュールを引用しますとご覧のとおりとなります。
開会式 2/25 11:00
1.開会宣言
2.赤岳鉱泉社長の挨拶
3.スポンサー紹介
4.デモクライミングアイスクライミング体験コーナー 2/25 13:00-16:00
タイムトライアルでプレゼントゲット! 2/25 12:00-16:00
アイスキャンディーライトアップ 2/25 18:30-19:00
スライド上映会 2/25 19:30-20:30
1.ゴールドウイン(アルパインクライマー 佐藤裕介氏)
2.長野県警の方による冬山安全講習メーカーブース
ノースフェイス、マムート、ミレー、マウンテンダックスの最新ギアが体験できます。
そりコース 大人も子供も楽しいそりコーナー超ビギナーアイスクライミングコンペ 2/26 9:00-12:00
閉会式 2/26 12:30
1.超ビギナーアイスクライミングコンペ表彰式
2.賞品じゃんけん大会
3.赤岳鉱泉社長の挨拶
4.閉会宣言
行きたくなりましたか?YAMAAN!もうっかり参加予定です。テント場にMSR ASGARDを設営し、2日限定の株式会社hatte 赤岳支社を開設。フェスティバルの取材や執筆をしていることでしょう。YAMAAN!を見かけたら是非お声がけください!
参考リンク
第2回アイスキャンディフェスティバル開催概要



