ヤマーン!特集

常念岳へ登ってきた!

皆さんは、登る山をどうやって決めていますか。百名山踏破?標高重視?アクセスのしやすさ?温泉があるところ?

恥ずかしながら私には、こういう山に登りたい!というテーマがまだありません。
どういった山が自分に合っているのか分からない部分が大きくて……。
なので、ちょうど友人が雨で順延していた山行に、これ幸いと便乗させてもらってきました!

行き先は常念岳(じょうねんだけ)という山。一体どんな山なのか、便乗はしても、ちゃんと自分が登る山の事を調べないとですよね。
調べてみると、常念岳は、北アルプスの南部にあって、標高は2857m。百名山のひとつ。
隣の蝶ヶ岳へ続く稜線から槍ヶ岳や穂高連峰が見え、展望が抜群にいいらしい。
また、北アルプスの中では比較的登りやすい山で、NHKの連続テレビ小説「おひさま」でもヒロインがこの山に登る設定があったらしい(第5話)。
ヘー、ナルホドねー、これなら私にも登れそう。

計画では、蝶ヶ岳へ縦走することになっていたので、その後どこに下山しようかと地図を見ていると、「上高地」の三文字が目に飛び込んできました。
上高地といえば、長野屈指の観光地!観光地と言えば、ご当地スイーツ!!山もいいけど、その後だって楽しみたい。
ここはちゃっかりカスタマイズして、私だけ上高地で追加一泊することに。

上高地の徳沢というところに下山するので、徳沢のことも調べました。
検索すると最初に出てくるのが「氷壁の宿 徳澤園」。で『氷壁』って何よ、って話なのでさらに調べていくと、 『氷壁』とは、井上靖の山岳小説で、50年ほど前に実際に起こった「ナイロンザイル事件」を基に書かれたものということがわかりました。
当時、映画化やドラマ化もされたほどのベストセラーなんだそうです。

早速私も読んでみましたが、次の展開が気になり、ぐいぐい引き込まれてしまうさすがの面白さ。
舞台は前穂高岳や上高地、そしてこの徳澤園をモデルにしたという小屋も出てきます。
ここしかない!と鼻息も荒く予約の電話をかけたところ、相部屋まで満室というお返事が……。
急いでお隣の徳沢ロッヂに電話すると、こちらは相部屋だけ空いていました。よかったー。
観光のお客さんもあるみたいなので、徳沢での宿は要予約ですね。

前置きが長くなりましたが、いよいよ、当日。
スーパーあずさで松本まで行き、大糸線に乗り換え、穂高駅で下車。一ノ沢登山口まではタクシーで行きます。

登山口で入山届けを提出。数日前に蝶ヶ岳で死亡遭難事故があったせいか、小屋に係りの方がいて、入山届けをチェックされました。

しばらく沢沿いを進んだ後、胸突八丁から常念小屋のある常念乗越までは急登です。

やっとの思いで常念乗越まであがると、目の前が急に開けます。左手に常念岳山頂方面、前方には常念小屋の赤い屋根、 その向こうに表銀座のヒュッテ西岳も小さく見えました。

翌日は、まだ夜が明けきらない午前4時20分出発。常念岳山頂を目指します。
小屋を出ると、満天の星。ちょうどペルセウス座流星群がよく見える日だったのですが、個人的には、この夜の主役はお月さま。
ほぼ満月な明るい光が、槍ヶ岳、大キレット、北穂高岳を影絵のように浮かび上がらせていてその静かで幻想的な光景に、何度も何度も足が止まってしまいます。

一方で東の空には、果てまで広がる雲海の中、白馬方面、苗場方面、八ヶ岳、富士山、南アルプスの各山頂上が島のよう。
うーん、こっちも絶景。右手に夜、左手に朝、一体どちらを見たらいいのかまさに究極の選択。

常念岳山頂、見晴らし良好!稜線が蝶ヶ岳へ続いて行く様もよーく見えました。

蝶ヶ岳ヒュッテちっさ!遠っ!あ、あそこまで行くのか……。先が見えすぎて心が折れそう。
さらに今日中に梓川まで下るのよね……。

気を取り直して歩き出すと、サルの群れが。山でサルを見たのは初めてだったので、ちょっとテンションが上がります。
よしっ、頑張るぞ!まずは蝶槍まで。

でもこの道、あ、アップダウンが、結構、ありますよね……。

蝶槍を越えれば一転ゆるやか。

気づくと、穂高連峰が間近に見えるようになっていました。お、だいぶ来たねー。

はるか梓川の河原から、峰々が盛り上がっています。
穂高ってこんな山だったのかー。めちゃくちゃカッコイイ。私、槍よりも穂高のほうが方が好きかもしれない。

蝶ヶ岳で昼食後、いよいよ上高地へ向かって長塀尾根を下ります。膝に爆弾を抱えているので、ガンガン下りていくこともできず、 なるべく衝撃を抑えられるようにと考えながら足を運びます。

この尾根道は展望が悪く、登山道に変化も少ないため、心理的にもキツかったです。
下りても下りても終わりが見えてこない……。
最後には下山口の徳澤園の赤い屋根を、何か別の施設かと疑うほどやさぐれてました。
足の親指の裏が痛くて、もう一歩も歩きたくない……。
気づけば常念小屋を出てからちょうど12時間が経過していました。
だいたい予定通りの下山だったのですが、徳沢に宿を取っておいて、ホントによかったーー!!
残り、徳沢からバスターミナルまであと2時間程あり、平坦とは言え、自分には歩けなかったと思います。
自分の経験と体力と体調に合わせて、山登りはやっぱり計画的にしないとなぁと感じました。

最終日は完全におまけ。しっかり上高地観光して帰途に着きました。

今回は便乗登山ながら、行く前にいろいろ調べていたこともあって、かなり満喫することができました。
なんだかんだ言いましたが、常念岳〜蝶ヶ岳とっても良かったです。
友達に、槍ヶ岳や穂高連邦が綺麗に見える山を紹介するならこの山って感じでしょうか。
また、下山を上高地にすると、トレッキングや観光も楽しめて、特に女子には受けが良さそうな気がします。

もうちょっと余裕のある行程にしたいけど、ショートカットできるルートもなく、脚力をつけるしかなさそうです。

[Ai TANAKA]
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