ヤマーン!特集

お湯を沸かしながら発電できるPOWERPOTを試す

冬の取材をして記事にする前に春一番が吹いてしまいました。YAMAAN!です。今日本はエネルギーが熱いです。原発事故に端を発した節電ブームや、災害時の電力の確保など、一時期は輸入されている太陽電池パネルが品薄になったりしたりしたものですが、こういった自然エネルギーを活用したガジェットがいろいろ発売されてきています。

そんななか、海外のクラウドファンディングサービスで見事SUCCESSし、製品化された発電ガジェットがあります。名前はPOWERPOT。電気を起こすことができる鍋です。早速買ってみましたので、中身を見てみることにしましょう。

鍋と蓋、ケーブル類と充電用のコネクター、スポークと説明書が入っています。鍋とは思えない構成。お値段ですが、アメリカから直接購入して、本体が129ドル、送料は22ドルぐらい。関税などは特にかかりませんでした。15,000円くらいなので、発電ガジェットとしてはまあまあの価格帯です。

お鍋自体は、ぱっとみたら普段皆さんが使ってる鍋と変わりありません。でも、ケーブルが伸びてて、底になにかついています。オレンジ色に見えるのは樹脂なんですが、発電を効率よく行ったりするためと内部保護の役割を持っている物と考えられます。

簡単な説明書も附属します。英語のみ。だいたい言ってることはわかりますし、複雑な機構もないので読まなくても致命的なことにはなりません。

これがレギュレーター。熱を利用して発電するので、出力される電圧は不安定になりがち。そこで、レギュレーターを通して電圧を一定に保ちます。発電が安定すると、LEDが点灯します。

鍋から伸びてるケーブルにレギュレーターを接続して、USBケーブルを繋ぎます。附属のUSBケーブルは先端が取り替えられるようになっています。iPhone5には対応してないんですが、USBで直接繋げばOKです。

気になる重量は全部入れて582g。ちょっと重いかな?ハードな山行には向かないかな??

鍋とケーブルだけだと403gです。非常用の持ち出し袋には入れていてもいいレベル。

部屋で発電したくなったので、とりあえずストーブに水をいれて置いてみました。ホントに発電できるんでしょうかね。

少し待っているとレギュレーターのLEDがぼわーっとつき始めて、ストーブがジワジワと鍋を温めているんだなという感じがしてきました。

で、附属しているLEDライトをUSBコネクタに繋いで見てみると…?

ついたついた!お湯を沸かすととりあえず光源を手に入れられることがわかりました。LEDライトはフレキシブルなケーブルが用いられているので、どこかに固定したりという使い方も一応できます。

手持ちのAndroid携帯につないでみたら一応充電ランプが点灯。

エネループもOK。充電はできています。

iPhoneは残念ながらダメでした。どうやらストーブを熱源にした場合、電圧は規定を満たしても電流がそれほどないようです。ということは、Androidでもエネループでも、充電するには結構な時間を要するのでは…と考えられます。

やっぱりコンロで発電してみたい。でも室内でストーブ使うの怖いし、外でテストしてみたい。でもでも、YAMAAN!事務所は冬でも滅多に雪が降らない夢と魔法で面積を4倍に拡大した千葉県浦安市。こうなったら行ってくるしかないですよね。そう。冬の山へ!

はい。北横岳です。蓼科方面で取材があったので、前泊するついでにちょっと登ってみることにしました。ロープウェーで上がれるので気軽に冬山気分を満喫できますが、遭難のリスクもありますので装備はガッツリ整えてくださいね。

一登りしたので、下山途中に北横岳ヒュッテの裏で自炊開始。ストーブはSOTOのMUKAストーブを使いました。

雪を鍋にいれて、ジワジワ溶かして沸かしていきます。すると、レギュレーターのLEDがストーブの時よりもシャープに点灯!これはもしかして…?とiPhoneを繋いで見たら、見事充電中の表示に切り替わりました!

湯沸かししてラーメンを作って、食べ終わるまでずっと沸かしっぱなしだったんですが、充電中表示は途切れることなく、3分ほどで2%(81%→83%)充電することができました。

以外とイケますね。30分で20%、150分で100%って単純計算できますが、燃料のコストを考えると割に合いません。
非常用と考えると数分で数%充電できるというのは、救援を呼ぶ回数を2回ほど増やすことができるということで、非常に有用ではあります。しかし、日常生活においてこのガジェットの出番になるというのは、なかなかないですよね。

予備の電池も切れてしまって、明かりもない、燃料だけは潤沢にあるというシチュエーションになると、テント内でも大活躍しそうです。もちろん、非常時用としてはかなり使い出があります。様々な発電ガジェットと組み合わせておけば、昼は太陽電池、夜は発電鍋と安定した電気をえることに繋がります。皆さんの非常用設備に加えてみてはいかがでしょうか?

海外への問い合わせなどが苦手でしたら、YAMAAN!が購入を代行いたします。また、希望者多数でしたらまとめて発注して送料を安く抑えるなどできると思いますので、ご相談ください。

[Shingo OKAMOTO]
YAMAAN!では山道具、山デバイス、山にまつわらないけど山っぽい道具や山で使うと便利だよねみたいな商品、サービスの情報を常に探しております。これは!というものがありましたら、是非 info[at]yamaan.jp ([at]を@に直してお送り下さい)までお知らせ下さい。 メーカー様や旅行者様のニュースリリースも同じアドレスで受け付けております。
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